オープニング
司会
藤舎秀啓
笛の演奏:即興演奏「京都・嵯峨野」藤舎秀啓

 ありがとうございました。笛の演奏は、歌舞伎、日本舞踊など古典芸能の笛方として御活躍されております藤舎秀啓さん、本日は「京都・嵯峨野」をイメージして即興演奏をいただきました。

 皆様、本日は京都創生推進フォーラムと京都市の主催、京都創生百人委員会の後援によりますシンポジウム「京都創生推進フォーラム」に御来場賜りまして誠にありがとうございます。本日の司会をさせていただきます河本淑子でございます。私、3歳から生田流筝曲を、母・河本真輝琴に手ほどきを受けまして、現在、社団法人京都當道会の会員でございます。また、京都三曲協会の理事を務めさせていただいております。どうぞよろしくお願い致します。

 それでは、ただいまより「京都創生推進フォーラム 京都の魅力を守り、育てるために〜市民が進める京都創生〜」を開催致します。登壇者の皆様、御入場ください。

総会写真(登壇者入場)

 それでは、登壇者を御紹介させていただきます。

 京都創生推進フォーラム代表、村田純一京都商工会議所会頭、京都文化交流コンベンションビューロー理事長でございます。副代表の桝本ョ兼京都市長。顧問の山田啓二京都府知事の代理、猿渡知之副知事。運営委員、京都経済同友会の渡部髟v代表幹事。同じく京都市観光協会の大倉敬一副会長。同じく京都市景観まちづくりセンターの中西進理事長。同じく京都市芸術文化協会の村井康彦理事長。同じく京都新聞社の増田正蔵会長兼社長。同じく大学コンソーシアム京都の神子上惠群副理事でございます。では始めに、フォーラムを代表しまして村田純一代表よりごあいさつ申し上げます。

あいさつ:京都創生推進フォーラム代表 村田純一

村田代表  秋も深まり、京都の自然が美しく映える好季節となって参りました。周囲の山々も次第に綾錦に飾られるものと存じます。京都は147万人もの人々が住む大都市でありながら、その中を流れる鴨川には鮎が棲むという、これほど恵まれた都市は世界でも類がありません。美しい自然の中で、寺社仏閣が点在し、多彩な伝統芸能、美術工芸品が暮らしの中に息づいています。また一方では、世界の先端をいくハイテク企業が数多く存在し、伝統産業がものづくりの中心として発達しています。こうした優れた環境・資源・文化に恵まれた都市は世界を見渡しても、そうは見られません。

 古来、日本人は美しい自然を愛し、そこから育まれた豊かな感性を備えた慎み深い国民でありました。しかし、明治維新以後、近代化国家の建設と国力の充実を目指して、また戦後は経済復興の旗印に、東京を中心とした効率を最優先する国策が進められ、日本の誇るべき良さが失われてしまいました。戦後、民主主義という名の下に、個人の権利・平等を声高に主張して、自分さえ良ければよいとの思いから、調和を乱す建物を建て、けばけばしい看板が溢れて、かつての美しかった日本のまちが無残な姿になっております。京都もその例外ではありません。

 このような京都の景観、まち並みの現状を憂い、昨年6月に市民も一体となって京都創生推進フォーラムを設立致しました。京都市・京都府の行政はもとより、経済、文化、学術など広範な団体や企業、そして市民の皆様方の賛同を得て、500近い会員の参画をいただいています。

 現在、京都府、京都市、京都商工会議所が中心となり、京都を挙げて2008年に日本で開催されますG8サミット首脳会議の誘致に取り組んでいます。古き良き伝統を大切にしながら、新しい文化を創造してきた京都は、21世紀の人類の進むべき道を静かに話し合っていただく場所として、最もふさわしいと考えています。京都サミットが実現し、世界の平和と繁栄を話し合う場として京都が選ばれましたら、未来を担う子ども達や私達京都市民にとって大きな自信と誇りとなると思います。京都サミットは京都創生を実現する大きな後押しにもなると期待していますので、皆様方にも是非御理解、御協力をお願いします。

 どうか本日のシンポジウムを契機にさらに京都創生への機運が高まり、活動の輪が広がることを念じまして、開会のあいさつと致します。

司会

 村田代表、ありがとうございました。それでは、もう一つの主催者であります京都市を代表致しまして桝本ョ兼京都市長よりごあいさつ申し上げます。

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