司会

 ありがとうございました。それでは、ただ今提案させていただきました、本フォーラムの規約案につきまして、何か御意見等ございますでしょうか。
 特に異論がないようでございましたら、拍手で御承認いただきたいと思います。

(拍手による承認)

 ありがとうございました。それでは次に、代表の選出に移ります。
 ただ今、御承認いただきました、規約第4条第2項に、「代表は、総会において会員の互選により定める」となっております。設立準備会と致しましては、先ほどの京都市の上原総合企画局長からの報告にありましたように、昨年10月に祇園甲部歌舞練場で開催したフォーラムにおいて、フォーラムの必要性を提案され、以後もフォーラムの設立に向けて御尽力を重ねてこられ、設立発起人でもあります京都商工会議所の村田会頭にお願いしたいと存じますが、いかがでしょうか。

(拍手による承認)

 それでは、村田会頭に代表に御就任いただきます。
 村田会頭から、代表就任の御挨拶をお願いしたいと思います。

就任あいさつ:京都商工会議所会頭 村田 純一

 多くの皆様の御推挙をいただき、京都創生フォーラムの代表に就任いたしました。その責任の重さをひしひしと感じておりますが、精一杯務めさせていただきますので、宜しくお願いいたします。
 京都創生の取組みは、京都がこれまで蓄積してきた文化や歴史をもとに、京都の良さを今一度取り戻して、日本のモデルにしていこうというものです。戦後60年経って、物質的には豊かになりましたが、日本全体にはどこか焦燥感が漂っています。その原因については教育が悪いとか、道徳心を失ったとか色々と言われていますが、一言で言うならば我われが永年培ってきた日本の伝統、「良き心」が戦争によって分断され、継承されなかったことによるものと思います。
 450年前にフランシスコ・ザビエルが日本に来たとき、本国に書き送った手紙に、『この国の国民は私が遭遇した中では一番傑出している。日本人は良い素質を有し、悪意が無く、交わってすこぶる感じが良い。彼らの名誉心は特別に強烈で、日本人は大抵貧乏であるが、武士たると平民たるとを問わず、貧乏を恥と思っているものは一人もいない。』と述べています。
 また、日本の敗色が濃くなりつつあった1943年12月、パリで催された夜会でポール・クローデルという詩人が、『私がどうしても滅んで欲しくない一つの民族がある。それは日本人だ。あれほど古い文明をそのままに今に伝えている民族は他に無い。日本の近代における発展は、太古からの文明を積み重ねて来たからこそ、欧米の文化を輸入しても発展したのだ。彼らは貧しい。しかし高貴である。』と言ったことは、良く知られています。
 私は、この二人のヨーロッパ人が感嘆した一国の民族の心が、僅か半世紀ですっかり変わってしまうことはないと確信しています。しかしながら、最近は物質的に豊かになり、貧しいけれど約束を守り、心が素直であると賞賛された日本人の良き心が、隅に追いやられてしまいました。ソフトウェアである心の部分が乱れて、それが街のかたち、ハードウェアにも現れて、代々受け継がれてきた美しい街並みや都市景観が、変貌してしまったのだと思います。この京都も例外ではありません。
 都市景観の醜悪化の責任を、しっかりした都市計画をしてこなかった行政に求めることは簡単ですが、私は、同時に私権を押し通してきた市民側にもあると思います。総論賛成、各論反対で、公のために私権を犠牲にすることを避けてきたツケが、戦後の醜い街を造り出したのだと思います。
 昨年、一昨年とヨーロッパの都市計画を学ぶミッションを、京都商工会議所が派遣いたしました。ヨーロッパの街では、市民が市長に大きな権限を与えて、街を美しくするためには、個人は私権を主張しないことが一つの伝統になっています。街の建物はデザインや色も非常に綺麗ですし、派手な看板も無ければ、宣伝旗などもありません。皆様もヨーロッパに行かれるとお感じになると思います。
 桝本市長には、いち早く京都の現状に危機感を持たれまして、京都創生の必要性を打ち出されました。京都本来の美しさを取り戻そうと立ち上がられた市長に、我われ市民も一体となって協力して、この運動を成功させたいと思います。
 長い年月を経て崩れたのですから、綺麗に戻すには相当時間がかかると思います。しかし、直ぐに取り組めることもあります。例えば、調和を乱す建物の建設、街に溢れるケバケバしい看板や旗、違法駐輪の自転車や自動車などの撤去、また蜘蛛の巣のように張り巡らされた電線の地中化など、一つひとつ手を着けていけば大いに効果が出ると思います。
 九州の黒川温泉は、かつてはひなびた温泉でしたが、一人の旅館の主人が20年前に木を植え始め、看板をなくし、自然を取り戻そうという取組みを始めました。最初は反対していた周りの人々も一人、二人と賛成して、今では連日大勢の観光客が訪れる一大スポットに変身いたしました。地域ぐるみの景観美化の取組みが、無名の温泉地を風情ある日本らしい温泉地として、全国的な人気を集めるまでに至ったわけです。
 私はこの京都創生フォーラムを、息の長いプロジェクトの第一歩として、我われ自身の手でこの京都を良くしていくのだという機運を盛り上げ、活動の輪を広げていきたいと思います。市長がいくら訴えられても、またここにお集まりの方が声を大にして呼びかけられても、市民一人ひとりの市民運動として盛り上がらなければ、実を結びません。
 どうか本日御参集の皆様が、この市民運動の中核となって京都創生の取組みを成功に導くよう、格段の御支援と御協力をお願い申し上げまして、私の挨拶とさせていただきます。どうも有難うございました。

(拍手)
司会  ありがとうございました。それではこれからの議事は村田代表が勤められます。村田会頭、よろしくお願い致します。
議長

 それでは、ここからは、私が議事を進めて参りますので、よろしくお願い致します。
 では次第に従いまして、まず副代表から決めていきます。規約第4条第4項により副代表は、会員のうちから代表が指名するとありますので、私が指名を致します。京都創生推進フォーラムの副代表は桝本ョ兼京都市長にお願いしたいと思います。桝本市長よろしいでしょうか。

(市長了承)

(拍手による承認)

 次に規約の第7条では、フォーラムに顧問を置くことができるとあります。また顧問は代表が委嘱するとありますので、京都府の山田啓二知事に委嘱したいと思います。
 続いて、第5条第4項による運営委員会の委員長及び委員の指名ですが、今回の設立に向けてお骨折りをいただきました、本日前に並んでおられます設立発起人の皆様の所属団体を指名したいと思います。
 また、委員長につきましては、京都商工会議所が勤めることにしたいと思います。皆様、よろしいでしょうか。

(発起人了承)

(拍手による承認)

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